OPERA MUSIC
ISEYA
OPERA
椿姫  
LaTraviata1853ベルデイ

 1850年頃のパリ。酒と快楽の夜会で「乾杯の歌」を歌う。ヴィオレッタは自分に夢中になっている若者に、ふと目をとめる。金持ちのお坊ちやん、アルフレードである。「花から花へ、快楽を追い求めるのが、わたしの生き方」。だが、アルフレードは真剣だった。
 ヴィオレッタは彼のためにパリ郊外に別荘を借り、同棲を始める。充実した日々だが、アルフレードに生活能カはなく、ヴィオレッタが出していた生活費も底をつく。ヴィオレッタは彼に内緒で財産を少しずつ処令ハしていた。

 ある日、アルフレードの父が訪ねてくる。家の名誉のために息子と別れてくれという。ヴィオレッタは愛するアルプレードのため泣く泣く身を引く決心をする。彼には真実を明かさずに。ヴィオレッタが心変わりしたと思ったアルフレードは、夜会に出かけ、人々の前で彼女を侮辱する。
 ヴイオレッタは胸の病に倒れ、財産も売り尽くして死の床に伏している。わずかな慰めは、アルフレードとの過去の楽しかった日々を回想することである。
 そこに、突然アルフレードがやって来る。彼は真実を知り、外国から駆けつけてきた。「パリを離れて」生活を始めようと語り台うが、時すでに遅く、ヴィオレッタは愛するアルフレードに抱かれ静かに息を引きとる。


アイーダ 
Aida1871べルデイ
 古代エジプト。エチオピアの王女アイーダはいまはエジプトの王女アムネリスに仕える身。密かにエジプの若き将軍ラダメスと愛し合っている。しかしアムネリスもまたラダメスを愛し、アイーダに激しい闘争心を燃やす。
 ラダメスが自分の祖国エチオピとの戦いのために出征するのを複雑な気持ちで見送るアイーダ。アムネリスはラダメスが死んだと嘘をつき、アイーダの本心探る。
 戦いに勝つたラダメスが華やかに凱旋し、勝利の褒美として、王女アムネリスと結婚する権利が与えられる。捕虜のなかに自分の父をみつけたアイーダだが、父から身分を隠すよう耳打ちされる。
 アイーダがラダメスと密会するためナイル河畔にたたずんでいると、父アモナス口が現れ、ラダメスから軍事上の機密を聞き出すよう命じる。アイーダがラダメスから機密を聞き出したとたん、アモナス口が現れ、3人で逃げようと誘う。
 その瞬間を、アムネリスが目撃し、ラダメスは反逆の罪で捕らえられる。アムネリスの懇願にもかかわらず、ラダメスは罪人として生きながらにして地下牢に埋ひそめられる。しかしそこにはアイーダが潜んでいた。2人は天国で結ばれようと抱合い静かに死を待つ。
オテロ
Othello1887ベルデイ
 キプロス島が舞台。嵐の中をヴェネツィア共和国の将軍オテ口が艦隊を率いて凱旋。
 勝利を祝う席で、旗手はかねてからのたくらみを実行する。狙いは、オテ口の破滅である。カッシオとデズデーモナの仲があやしいと オテ口に思わせる。 オテ口の猜疑心をあおり、にデズデモーナの落としたハンカチをカッシオに持たせて、動かぬ証拠とする。
 嫉妬に目のくらんだオテ口は自制心をなくし、嫉妬地獄に落ちてゆく。ついには寝入つたデズデモーナのもとにオテ口がやつてくる。自らの手で愛する妻を殺したあと、全てが陰謀であると知り短剣で胸刺して自害する。

蝶々夫人
Madam Butterfly
1904

 明治時代の長 崎。アメリカの海軍中尉のピンカートンは、芸者だっ蝶々さんを身請けする。花嫁が登場。彼女は15歳。家が没落して芸者なった身の上を語る。にぎやかな 結婚式がすみ、2人だけの甘い二重唱を歌う。
 3年がたち、蝶々さんはひとり息子を育てながら、夫の帰りを待っている。ピンカートンからの手紙を持って、シャープレスが訪ねてくるが、大事な用件を伝えられないまま、帰っていく。残りの生活費も底をつく毎日。
 遠くから大砲が聞こえアメリカの船が港に入ってくる。蝶々さんは喜び、盛装してピンカートンを待つが、
そこにたピンカートンがアメリカ人の妻を連れてやってくる。メイドのスズキはこれまでのことを物語り、後悔したピンカートンはその場を立ち去る。
 蝶々さんは彼の妻を見てすべてを悟る。シャープレスの助言で子供をピンカートンに預け、自分は「恥に生きるより名誉口に死ぬ」と語り、自害する。



セビリアの理髪師
Il barbiere diSiviglia1816

 街一番の美人口ジーナを見初めたアルマヴィーヴァ伯爵は、学生のリンドー口と名乗り彼女を口説く。ロジーナもまた学生に夢中になるが、彼女の家には口うるさい後見人のバルト口がおり、彼は彼女の財産が目当てで結婚しようという魂胆。

伯欝は街の便利屋フイガロにすけだちを頼む。伯欝はフィガ口の手を借り、変装して口ジーナの家に乗り込み、こっそり駆け落ちの相談を始める 。学生リンドー口の正体は、実は伯欝だとわかったバルト口は偽の手紙を口ジーナに見せ、彼は浮気者だと思い込ませて自分との結婚承諾させる。

フィガ口と伯欝は嵐の夜に口ジーナの屋敷に忍び込む。伯欝は口ジナに身分をあかし、結婚を申し込む。もちろん口ジーナは承諾。バルト口に財産を分けることで、一件落着。大団円のうちに幕。
フィガロの結婚 
Le Nozze di Figaro1786


 アルマヴィーヴァ伯爵は夫人に飽き、スザンナに関心を示している。伯爵夫人は夫の愛が去ったのを悲しんでいる。
 小姓ケルビーノは、女なら誰でも迫りたい年頃。スザンナの部屋にやってきたが、そこに伯爵がきたので、あわてて隠れるが、見つかって軍隊に入るよう申し渡される。
 フィガ口は農民たちを連れて伯爵の前に現れ、初夜権放棄を確認させようとした。そしてフィガ口、スザンナとともに伯爵をこらしめ、スザンナたちの結婚をうまく運ぶ策略を練る。

 フィガ口はマルチェリーナに金を借りていて、返せないときは結婚する、という証文を書いていた。バルト口と組んだマルチェリーナは証文どおり結婚するよう訴え出る。ぼくそ笑む伯欝。だが裁判で、マルチェリーナはフィガ口の母で、バルト口は父であるのが判明し、2人はフィガ口たちと一緒に式を挙げることに。
 深夜の庭園で、スザンナと思い込んで自分の妻に言い寄った伯欝は皆の前で伯欝夫人に謝罪し、反省させられてしまった。 スザンナの愛情を疑ったフィガ口だったが、誠実さを確認して疑った自分を謝る。皆が互いに許し合って、大騒動だった1日は終わった。

ドンジョバンニ
DonGiovanni1787


 稀代の女たらし。騎士長の娘ドンナアンナのもとに忍んでいったがばれて眺け出すはめに。 追ってきた騎士長を殺害し、従者レポレ口とともになんとか逃け出した。
 反省などする気のないドン・ジョヴアンニ。天職ともいうべき誘惑にいそしむがさっぱりうまくいかない。
 路上で声をかけた女はかつて誘惑して捨てた女エルヴイラだった。
 次は農夫マゼツトと婚礼中の村娘ツェルリーナで、本腰を入れて誘惑にかかる。さてというところに邪魔が入った。エルヴイーラが怒り狂って責めたてられる。
  仇を討とうと狙うアンナとオッタヴイオに出くわすが、なんとか助かる。
 ドン・ジョヴアン二は自分の館で舞踏会を催し、村人たちを招く。狙いはもちろんツェルリーナ。だが騒がれて失敗。
 めげずにエルヴイーラの侍女攻略に乗り出したが失敗し、逃げけた先が墓地。
 殺した騎士長の石像があったので、恐れず晩餐に招待したが、石像は本当にやってきて、改心しないドン・ジョヴアン二を地獄に連れ去る。

魔笛
DieZauberflote1791

 大蛇に追われる王子タミーノを助けたのは夜の女王に仕える3人の侍女だった。
 タミーノは悪人ザラスト口に捕らえられている夜の女王の娘パミーナの救出を頼まれる。パミーナの絵を見せられたタミーノは恋心を抱き、頼みを引き受ける。
 ハハゲーノとともにザラスト口の国へと出かけ、首尾よくパミーナを発見。連れ出そうとするがザラスト口の部下たちに見つかってしまう。
 だがここで事実がわかる。教団を主宰するザラスト口は、実悪人ではなく、夜の女王こそ悪人だった。
 美と英知の神殿に仕えるザラスト口は、悪い母親からパミーナを保護していたのだ。タミーノとパパゲーノは、ここで修行することになる。
 見事この試練を乗り越え、タミーノとパミーナは結ばれる。
 夜の女王たちが襲撃してきたが正義には勝てず、雷鳴とともに滅ほされてしまう。光輝く星の が到来した。ザラスト口と僧たちやタミーノとパミーナたちが、揃ってこの浄化された世界を讃える。
トリスタンとイゾルデ
Tristan und Isolde1865

 船はアイルランドからコーンウォルへ向かっている。勇者トリスタンが伯父であるマルケ王の花嫁として、アイルランドの王女イゾルデを連れて乗っている。
 しかしイゾルデは不 機嫌だ。トリスタンは、かつてイゾルデの婚約者であった男を決闘で殺したが、そのとき受けた俄を治したのがイゾルデで2人はひかれ会っていたのだ。
 イゾルデに呼ばれてやってきたトリスタンは、償いのための杯に口をつける。その杯を奪い取り、イゾルデも飲んだ。死の薬のはずだったが、侍女は杯に愛の薬を入れていた。抑圧が取り除
かれ、トリスタンとイゾルデの愛は解き放たれてしまった。そのとき船はコーンウオールに到着する。
 マルケ王の一行が狩りに出たのを見はからい、王妃となったトリスタンとイゾルデは密会する。だがそのとき、マルケ王たが来た。トリスタンの友人メロートが裏切り密告したのだ。
 死を求め、メロートに立ち向かったトリスタンは重傷を負う。
自分の領地で傷をいやすトリスタンはイゾルデに憧れ続ける。だがやっとイゾルデがやってきたとき、トリスタンはその腕の中で息絶えた。
 赦しを与えにやってきたマルケ王の嘆きも耳に入らず、イゾルデは胱惚として死んでゆく。

ニュルンベルクのマイスタージンガー
DieMeistersinger vonNurnberg
1868

 ニュルンべルクの街にやってきた騎士ヴァルターは、教会で若い女性エヴァに一目惚れした。エヴァもその気らしい。
 でもエヴァに結婚を申し込むには、聖ヨハネ不祭で開かれる歌合戦に勝たなければならず、出場するにはマイスタジンガー」でなければならない。
 試験を受けたヴアルターは、エヴアに憩いを寄せる書記べツクメッサーの妨害で失格した。いつそ夜逃バけを、という計画も失敗。
 だが自分もエヴアを想つていた靴屋ハンス・ザツクス指導でヴアルターの才能は花開いた。
 聖ヨハネ祭の歌合戦で、資格はないもののヴアルターはザツクスの後押しで歌い、人々の称賛を得てエヴァと結ばれる。

ニーベルンクの指環 
DerRing desNiebelungen1876

「ラインの 黄金」
 3人のラインの乙女が護る黄金からは世界を支配する方をもつ指環をつくることができる。
 二ーべルング族のアルべリヒが黄金を奪い指環をつくってしまった。神々の長ヴォータンが、この指環をまきあげたが、アべリヒは指環に呪いをかけた。その指環は巨人族のフアフナーの手に渡る。
「ワルキューレ」
 ジークムントがフンデイングの妻にされていたジークリンデと会う。2人とも実はヴオータンが末来をた託そうと人間に産ませた子で兄妹なのだが愛し合つてしまった。
 ジークムントはフンデイングと戦うが、天上のヴオータンはフンデイングの勝ちを命じる。だが愛娘ブリュンヒルデは兄妹の愛に打たれジークムントを勝たせようとする。ヴオータンはそれを阻止し フリュンヒルデを岩り山に眠らせた。
「ジークフリート」
 ジークムントとジークリンデの子ジークフリート は、竜の姿となって指環を護っているフアフナーを倒し指環を手に入れる。岩山に眠っていたフリュンヒルデを妻にした。
「神々のたそがれ」
 神々のたそがれ」 ジークフリートはライン川畔のギービッヒ家の館で忘れ薬を飲まされ過去を忘れる。
 ジークフリートはついにアルべリヒの子、ギービヅヒ家のハーゲンの手で殺される。
 ブリユンヒルデはジークフリ1トの遺骸に火を放つと自らその火に飛び込む。炎は世界を焼き ヴアルハラ城も炎上する。ライン川が増水し、ラインの乙女が指環を取り戻す。

OPERA